こんな疑問に答えます。
最近注目されている英語勉強法のシャドーイング。でも調べてみるとオーバーラッピングという勉強法も目に入りますよね。違いが気になるところです。
そこでこの記事では、以下のような内容についてまとめています。
この記事の内容
- シャドーイングとオーバーラッピングの違いについて
- それぞれの勉強法や効果
- 組み合わせた勉強法
この記事を書いている僕はこんな人です。
この記事を読むことで、シャドーイングとオーバーラッピングの違いや、実際に組み合わせた効果的な勉強法のやり方が分かります。
それではさっそくいってみましょう!
Contents
シャドーイングとオーバーラッピングの違い
まずシャドーイングとオーバーラッピングの違いや共通点についてまとめます。
そもそもシャドーイングとは
シャドーイングとは、音源に対して少し遅れて復唱する英語学習法です。
ちょっと大げさなたとえで言えば、「かえるの歌」のような感じです。
そもそもオーバーラッピングとは
オーバーラッピングとは、スクリプト(原稿)を見ながら、音源と同時に読み上げる英語学習法です。
それぞれの方法の違いと共通点
シャドーイングとオーバーラッピングの共通点は以下の通りです。
共通点
- リスニング力とスピーキング力を鍛える英語学習法
- 音源に対して、発音やリズムなどを極力マネして復唱する
ともにリスニングとスピーキングのスキルを強化するための学習法で、音源をマネするという点は同じです。
但し、以下の点で異なります。
違う点
- 音源を復唱するタイミング
- スクリプトを読むかどうか
- 負荷の高さ
違いをまとめると以下の通りです。
タイミング | スクリプト(原稿) | 負荷・難易度 | |
シャドーイング | 音源から少し遅れる | 読まない | 高い |
オーバーラッピング | 音源と同時 | 読む | 低い |
オーバーラッピングはスクリプトがある分、読みやすいのと、リーディング力の向上も期待されます。
シャドーイングはスクリプトがない分、記憶力も求められますし、より負荷が高い練習法です。その分、リスニング力の向上に効果大です。
シャドーイングとオーバーラッピングの効果的なやり方
シャドーイングとオーバーラッピングの効果的なやり方について解説します。
準備するもの
必要なものは以下の通りです。
ポイント
- 教材となる音源
- スクリプト
- スマホ
- ヘッドフォンやイヤホン
- (必要に応じて)落ち着いた環境
音源とスクリプト
まず教材となる音源が必要です。音源の選び方は後述しますが、難しすぎず、長すぎず、興味のあるものにしましょう。
無料でやるならTEDがオススメです。スクリプトもついています。
映画はハードルが少し高いですが、興味のある映画であれば「スクリーンプレイ」でググりましょう。
スクリプトが手に入ります。
ヘッドホンやイヤホン
意外と重要なのがイヤホンです。
特にシャドーイングの場合、音源から遅れて発音をするため、イヤホンがないと音がごちゃまぜになって聞きづらいです。
移動中などにやろうと思っている人は、ワイヤレスイヤホンがオススメです。僕はjabraを愛用しています。
(必要あれば)落ち着いた環境
僕のように移動中や家事などの「ながら勉強」を混ぜたい人には不要ですが、発音を聞かれたくない、集中して勉強したい、という人は、部屋などで集中してやると良いでしょう。
オーバーラッピングから練習すると効果が高い
オーバーラッピング⇒シャドーイングの順番で勉強をするのがオススメです。
簡単な方からやる
理由は、オーバーラッピングの方が難易度が低いからです。スクリプトを見ながら音マネするので、発音しやすいです。
一方でシャドーイングはスクリプトを見ません。知らない単語などが出てきてしまうと、詰まってしまいます。
まずは内容の理解を
そのため、シャドーイングをするにあたってまずは単語も含めて十分に内容を理解しておかなければなりません。
その意味で、最初にオーバーラッピングをして、単語や意味なども理解してから、シャドーイングに進むと学習が効率的です。
まずはオーバーラッピングで勉強する
まずは、オーバーラッピングから始めましょう。
オーバーラッピングでは、スピーカーの発音に合わせてスクリプトを見ながら同時に発音します。
これを数回繰り返し、音源に慣れましょう。わからない単語や文法が出てきたら、この段階でつぶしてしまいましょう。
次にシャドーイングでくりかえす
オーバーラッピングに慣れてきたら、次はシャドーイングに挑戦しましょう。
シャドーイングでは、スピーカーに少し遅れて復唱します。大体0.5秒程度、2~3語程度遅れて復唱しましょう。
プロソディシャドーイングとコンテントシャドーイング
細かい話をすれば、シャドーイングには主に2つのタイプがあります。プロソディシャドーイングとコンテントシャドーイングです。
プロソディシャドーイング
音を意識するシャドーイング。発音やリズムなどを重視。
プロソディシャドーイングは、話者の音声のリズムやイントネーションを模倣することに焦点を当てた練習方法です。これにより、自然な英語のリズムや抑揚を身につけることができます。
一方でコンテンツシャドーイングは以下の通りです。
コンテンツシャドーイング
内容も重視するシャドーイング。発音しながら音と内容を結びつける。
一方、コンテンツシャドーイングでは、話者の言葉まで理解した上で、音を再現する練習方法です。英文の理解力が向上します。
・・・と上記のような教科書的な説明はありますが、実際にはあまり気にする必要はない思います。僕も実際にやっていてこの違いは気にしていません。
大事なのは、「最初は音に慣れること」「慣れたら意味も合わせて理解すること」です。
英語学習継続の秘訣:挫折せずに英語力を向上させる方法
リスニング力を上げるためには、継続することが何より重要です。挫折せずに勉強を続ける工夫について、いくつか紹介します。
決まった時間にやる
継続するためには、仕組化・習慣化してしまうのが一番手っ取り早いです。
勉強しようか勉強しまいか考えるのがすでにムダです。朝起きたら歯磨きをするように、XXになったら勉強する、という仕組みを整えてしまいましょう。
例えば、僕の場合は通勤時間にシャドーイングをするようにしています。
自分のレベルにあった教材で勉強する
自分の英語レベルに合わせて教材を選ぶことが重要です。
レベルが著しくかけ離れているとモチベーションが続きません。
僕の場合、好きな作品である『Kingsman』でシャドーイングをしようとしました。紳士の雰囲気やスーツがカッコいいんですよね。
でも、映画で勉強するのは挫折しました。理由はレベルが高すぎたからです。ネイティブのスピードが僕には早すぎたのと、小声で話すシーンなどは音源が不明瞭だったりしたことが原因です。
継続するためには自分のレベルに合わせた教材を使用することが欠かせません。
自分の興味のある題材で勉強する
興味のある題材を使用することで、モチベーションを保つことができます。
映画や音楽、YouTubeなどなんでもよいので、まずは自分の気になった題材でとっかかりを作りましょう。
飽きずに続けられることが大事です。
長すぎる教材は使わない
長すぎる教材はオススメしません。長すぎると終わりが見えずに達成感が得づらいからです。
「10km走れ」なら何とかできそうに感じても、「100km走れ」は無理に感じるのと同じです。
そのため、短めの教材を使うか、映画などを使う場合には特定の場面だけにする、などの工夫が必要です。
シャドーイングにオススメのアプリやサイト4選
ここからは、シャドーイングにオススメのアプリやサイトを紹介します。
シャドテン
シャドテンはプログリットが運営するシャドーイングに特化したアプリで、効率的な学習ができるような工夫が施されています。
最大の特徴は、添削がされること。添削により、独学の最大の壁である「発音が正しいかわからない」「モチベーションを保てない」といった問題が解決されます。
実際に僕も使っています。感想をまとめた記事を作ったので気になる人はどうぞ。
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スタディサプリ
スタディサプリEnglishはリクルート系列が運営する学習アプリです。受験勉強から英語勉強まで幅広い科目に対応しているのが特徴です。
ビジネス英語やTOEIC対策のコースがあり、その中でシャドーイングを使って勉強できます。
TED
言わずと知れたTED。無料でネイティブのプレゼンを動画視聴することができます。
こちらもスクリプトがついているのでシャドーイングで勉強が可能です。
特徴は幅広い題材が用意されていること。内容も興味深いものが多いので、飽きずに続けられます。もちろんスクリプトつきなので、シャドーイングの練習も可能です。
無料かつ内容も面白いので、とりあえずシャドーイング自分でやってみたいという人にはオススメです。
欠点をあげるとすると、もともとシャドーイング用に作られていないのと、日本語訳がついていない動画もあるため、中級者向けかもしれません。
美女シャドーイング
美女シャドーイングは、シャドーイングを学べるWebサイトです。画面には美女のイラストが映りますが、内容には全く関係ありません。笑
イロモノに見えますが、意外にも内容はまっとうなシャドーイングサイトで、単語などの解説もしてくれるのがうれしいところ。
但し、発音スピードとしては遅いため、物足りなく感じるかもしれません。
無料なのでシャドーイングってどんなもんなのか気になる場合には試してみるとよいでしょう。
まとめ
ここまでの内容についてまとめます。
本記事のまとめ
- シャドーイングとオーバーラッピングは英語力を伸ばす勉強法
- スクリプトの有無や復唱のタイミングが異なる
- オーバーラッピングから勉強するべし
- 英語の勉強には継続が重要。仕組み化しよう
最後まで読んでくれてありがとうございます。
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