こんな疑問に答えます。
最近注目されている英語勉強法のシャドーイング。でも調べてみるとディクテーションという勉強法も目に入りますよね。違いを理解して効率的な勉強をしたいものです。
そこでこの記事では、以下のような内容についてまとめています。
この記事の内容
- シャドーイングとディクテーションの違いについて
- それぞれの勉強法や効果について
- シャドーイングとディクテーションを組み合わせた勉強法について
この記事を書いている僕はこんな人です。
この記事を読むことで、シャドーイングとディクテーションの違いや、実際に組み合わせた効果的な勉強法のやり方が分かります。
それではさっそくいってみましょう!
Contents
シャドーイングとは?
まずはシャドーイングについて解説します。
シャドーイングとは
シャドーイングとは、音源を聞きながすぐに復唱する勉強法です。
例えば、童謡の「かえるの歌」のように、音源に少し遅れて繰り返すイメージです。
同時通訳者のトレーニングにも使われる効果的な勉強法です。
シャドーイングのメリット
シャドーイングのメリットはいくつかあります。
リスニング力の向上
最大のメリットはリスニング力が向上すること。同時通訳者のトレーニングにも使われている勉強法です。
スピーキング力も向上
シャドーイングでは復唱をするため、スピーキング力も向上します。特に発音やリズム、イントネーションなどの練習になります。
ながら勉強も可能
シャドーイングのメリットの1つはその手軽さです。
基本的には耳と口さえ動けばできます。通勤中や家事をしながらでも勉強できるの、忙しい社会人にはありがたいかぎり。
シャドーイングのデメリット
一方で、デメリットもあります。
ライティング能力の向上にはつながりづらい
シャドーイングは復唱が基本なので、ライティング能力は向上しづらいです。
特にスペルについてはあまり意識せずとも勉強ができてしまいます。
自分の発音が合っているか確認しづらい
復唱した自分の発音が正しいかどうか分かりづらいのもデメリットです。
自分なりにできていると思っても、実際にはできてないということはしょっちゅうです。
負荷が高く、初心者には難しい
シャドーイングは音源に少し遅れて復唱するため、シンプルに見えて「聞く」「(聴きながら)記憶する」「(聴きながら)発音する」という複雑な能力が求められます。
また、単語や文法などの基礎力が足りている前提でもあり、難易度は高めです。
ディクテーションとは?
続いてディクテーションについて説明します。
ディクテーションとは
ディクテーションとは、音声を聞き、その内容を書き取る学習法です。
例えば、英語のニュース放送を聞き、話されている内容をできるだけ正確に書き取るなどです。
ディクテーションのメリット
ディクテーションのメリットについて解説します。
スペルが身につく
ディクテーションでは文章を書き起こすため、スペルも含めて身につきます。
例えばcomplement(補完)とcompliment(賛辞)のスペルの違いは発音時には気になりませんが、文字にすることで明確になります。
冠詞やハイフンなど、細かな点も含めて勉強できる
普段の勉強で流しがちな冠詞やハイフンなど、書き起こすことで得られる気づきが多いです。
総じて、ディクテーションは書くことにより勉強の密度が高くなるため、細かな部分も含め勉強になります。
ディクテーションのデメリット
ディクテーションのデメリットについても解説します。
負荷が高い
学習の密度が高くなる分、負荷も高いです。しかも書き起こしもするので、短い英文でもけっこう手が疲れます。
時間や場所が必要
ディクテーションは書き起こしなので、時間や場所が必要です。
また、スペルを正確に書こうとすると意外とうろ覚えだったりするので、調べていると時間もかかります。
スマホに書き起せば時短もできますが、紙とペンならなおさら時間や場所が必要になります。
発音やスピーキングの向上にはつながらない
ディクテーションは発音の練習はしないため、発音の練習にはなりません。
シャドーイングとディクテーションの共通点と違い
シャドーイングとディクテーションの共通点について解説します。
共通点
まず、共通点は以下の通りです。
リスニングスキルの向上
シャドーイングとディクテーションは、どちらもリスニングスキルの向上に役立ちます。
シャドーイングでは復唱、ディクテーションでは書き取りとなりますが、どちらも音源を正確に聞き取る能力が向上します。
語彙力の向上
シャドーイングとディクテーションは、どちらも語彙力が向上します。
30秒とか1分とかの短い英文でも、意外と知らなかったりや忘れている単語や言い回しに出会います。これらを調べていくうちに語彙力が上がります。
英文理解力の向上
シャドーイングとディクテーションは、どちらも英文理解力を向上させることができます。
英語の文を聞いて正確に聞き取るとともに、意味も紐づけていくので、リスニングを通じて英文理解の力も向上します。
違い
一方で、以下のような違いもあります。
発音スキルの習得
シャドーイングは、ディクテーションよりも発音の向上に適した学習法です。
発音スキルを向上させたい人に向いている勉強法と言えます。
細かな部分も含めた学習
ディクテーションは、シャドーイングよりも緻密に勉強したい人に適した学習法です。
英語を書いて再現するため、耳と目と手で文法や表現をより深く理解できます。また、スペルにも強くなります。
細かく英文を学びたい人には、ディクテーションが向いている勉強法と言えます。
負荷の違い
いずれも負荷の高い学習法ではありますが、ディクテーションは英文を書く必要があるため、より負荷が高い学習になります。
シャドーイングとディクテーションの効果的なやり方
シャドーイングとディクテーションの効果的なやり方について解説します。
準備するもの
必要なものは以下の通りです。
ポイント
- 教材となる音源
- スクリプト
- スマホ
- ヘッドフォンやイヤホン
- 紙とペン(ディクテーション)
- 落ち着いた環境(ディクテーション)
音源とスクリプト
まず教材となる音源が必要です。音源の選び方は後述しますが、難しすぎず、長すぎず、興味のあるものにしましょう。
無料でやるならTEDがオススメです。スクリプトもついています。
映画はハードルが少し高いですが、興味のある映画であれば「スクリーンプレイ」でググりましょう。
スクリプトが手に入ります。
ヘッドホンやイヤホン
意外と重要なのがイヤホンです。
特にシャドーイングの場合、音源から遅れて発音をするため、イヤホンがないと音がごちゃまぜになって聞きづらいです。
移動中などにやろうと思っている人は、ワイヤレスイヤホンがオススメです。僕はjabraを愛用しています。
紙とペン(ディクテーション)
英文を書いて再現するため、紙とペンが必要です。
この部分は、スマホでもある程度代用が可能です。ただ、書いた英文にカタカナを振ってみたり、矢印や図を書いてみたりと自由度が高いため、紙の方がオススメです。
落ち着いた環境(ディクテーション)
同様の理由で、ディクテーションでは机のある落ち着いた環境が必要です。
カフェなどもオススメです。逆にシャドーイングはカフェでは勉強できないので、落ち着いた環境で集中して勉強したい人にはディクテーションは向いているといえます。
ディクテーションから始めると効果大
もちろんシャドーイングとディクテーション両方を勉強すれば効果大です。おすすめは、ディクテーションから始めることです。
スクリプトに対する理解を深める
シャドーイングの前に、ディクテーションで教材の理解を深めると飛躍的に効果が上がります。
語彙や文法を意識しながらシャドーイングをすることで、単語と単語の音の繋がりの理解が深まったり、音と意味が頭の中で繋がり、「英語脳」が作られるからです。
ディクテーションは内容理解に最適
その点、英文を書き起こすディクテーションは、教材の内容を理解するのに最適な勉強法です。
英文にじっくり向き合うことで、自分が理解しきれていなかった細かな部分がたくさん見えてきます。
その後シャドーイングで高速回転する
教材を精読した後に、シャドーイングで高速回転することで、音の連結や音と意味の繋がりが理解できるようになってきます。
また、書き起こした英文に「カナ振り」をすることで、よりネイティブの発音を再現しやすくなります。
英語学習継続の秘訣:挫折せずに英語力を向上させる方法
リスニング力を上げるためには、継続することが何より重要です。挫折せずに勉強を続ける工夫について、いくつか紹介します。
決まった時間にやる
継続するためには、仕組化・習慣化してしまうのが一番手っ取り早いです。
勉強しようか勉強しまいか考えるのがすでにムダです。朝起きたら歯磨きをするように、XXになったら勉強する、という仕組みを整えてしまいましょう。
例えば、僕の場合は通勤時間にシャドーイングをするようにしています。
自分のレベルにあった教材で勉強する
自分の英語レベルに合わせて教材を選ぶことが重要です。
レベルが著しくかけ離れているとモチベーションが続きません。
僕の場合、好きな作品である『Kingsman』でシャドーイングをしようとしました。紳士の雰囲気やスーツがカッコいいんですよね。
でも、映画で勉強するのは挫折しました。理由はレベルが高すぎたからです。ネイティブのスピードが僕には早すぎたのと、小声で話すシーンなどは音源が不明瞭だったりしたことが原因です。
継続するためには自分のレベルに合わせた教材を使用することが欠かせません。
自分の興味のある題材で勉強する
興味のある題材を使用することで、モチベーションを保つことができます。
映画や音楽、YouTubeなどなんでもよいので、まずは自分の気になった題材でとっかかりを作りましょう。
飽きずに続けられることが大事です。
長すぎる教材は使わない
長すぎる教材はオススメしません。長すぎると終わりが見えずに達成感が得づらいからです。
「10km走れ」なら何とかできそうに感じても、「100km走れ」は無理に感じるのと同じです。
そのため、短めの教材を使うか、映画などを使う場合には特定の場面だけにする、などの工夫が必要です。
シャドーイングにオススメのアプリやサイト4選
ここからは、シャドーイングにオススメのアプリやサイトを紹介します。
シャドテン
シャドテンはプログリットが運営するシャドーイングに特化したアプリで、効率的な学習ができるような工夫が施されています。
最大の特徴は、添削がされること。添削により、独学の最大の壁である「発音が正しいかわからない」「モチベーションを保てない」といった問題が解決されます。
実際に僕も使っています。感想をまとめた記事を作ったので気になる人はどうぞ。
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スタディサプリ
スタディサプリEnglishはリクルート系列が運営する学習アプリです。受験勉強から英語勉強まで幅広い科目に対応しているのが特徴です。
ビジネス英語やTOEIC対策のコースがあり、その中でシャドーイングを使って勉強できます。
TED
言わずと知れたTED。無料でネイティブのプレゼンを動画視聴することができます。
こちらもスクリプトがついているのでシャドーイングで勉強が可能です。
特徴は幅広い題材が用意されていること。内容も興味深いものが多いので、飽きずに続けられます。もちろんスクリプトつきなので、シャドーイングの練習も可能です。
無料かつ内容も面白いので、とりあえずシャドーイング自分でやってみたいという人にはオススメです。
欠点をあげるとすると、もともとシャドーイング用に作られていないのと、日本語訳がついていない動画もあるため、中級者向けかもしれません。
美女シャドーイング
美女シャドーイングは、シャドーイングを学べるWebサイトです。画面には美女のイラストが映りますが、内容には全く関係ありません。笑
イロモノに見えますが、意外にも内容はまっとうなシャドーイングサイトで、単語などの解説もしてくれるのがうれしいところ。
但し、発音スピードとしては遅いため、物足りなく感じるかもしれません。
無料なのでシャドーイングってどんなもんなのか気になる場合には試してみるとよいでしょう。
まとめ
ここまでの内容についてまとめます。
本記事のまとめ
- シャドーイングとディクテーションは英語力を伸ばす勉強法
- 異なる点は、書き写すか復唱するかという点
- 手っ取り早くリスニング能力を伸ばすにはシャドーイングがオススメ
- じっくりやりたい人はディクテーション⇒シャドーイングをやろう
- 英語の勉強には継続が重要。仕組み化がオススメ
最後まで読んでくれてありがとうございます。
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