こんな疑問に答えます。
TOEICで高得点を取るために必要なのは、「地力」と「小手先」です。
この記事では「小手先」、つまりTOEIC直前でもすぐマネできる点数アップの簡単なコツに絞って紹介します。
最初に結論です。
TOEICの点数をとことん上げるコツは、①設問を先読みすること、②回答根拠は設問順に登場する、③リスニング/リーディング独特のポイントをおさえること、です。
この記事の内容は以下の通りです。
この記事の内容
- TOEIC本番でやったらダメなこと
- TOEICで使える解答のテクニック
詳しくは本編にて!
この記事はこんな方にオススメです。
こんな方におすすめ
- TOEICの点数を上げる技術が知りたい
- 本番までに「地力」を上げる時間的余裕はない
- 簡単にできる得点アップの方法を知りたい
この記事を書いている僕はこんな人です。
先日受験したTOEICは830点でした。
ちなみに、僕は国家資格をはじめ、いくつかのビジネス系資格に合格しているので、このテの受験テクニックは得意です。笑
Contents
やってはいけない!本番のNG例
まず、やってはいけないNG例から紹介します。
高得点にこだわる
本番で大事なのは、実力を100%発揮すること。そのためには、粛々と問題を解き進める「作業」だけに集中しましょう。
本番では欲を出してはいけません。迷いに繋がり、考え込んでしまうからです。
TOEIC本番で「考える」ことのデメリットを説明します。
リスニングで熟考するデメリット
そもそも、リスニングで聞き取れなかった問題はいくら考えてもわかりません。
考える分ムダに疲れますし、次の設問文を先読みする時間を消費します。
分からなければ適当にマークして、その分の時間を次の問題の設問文を読むのに充てましょう。その方が点数が伸びます。
リーディングで熟考するデメリット
TOEICでよくあるのが、最後の何問かは時間切れで問題も見ずにマークしてしまうこと。いわゆる「塗り絵」です。
リスニングと異なりリーディングの時間配分は自分次第。下手すると沼ります。
時間切れになり塗り絵してしまうくらいなら完答を目指してどんどん解き進め、時間が余れば不安なところを見返しましょう。その方が点数が伸びます。
強弱をつけずに取り組む
特にリーディングに言えることですが、隅から隅まで読む必要はありません。
全部しっかり読んでいたら時間がかかりますし疲れます。重要なところとそうでないところを判別しながらスピードを意識して読みましょう。
ポイント
スピードを意識して完答を目指そう
リスニング/リーディング共通して重要なポイント
リスニング・リーディング共に重要なポイントを解説します。
設問文を先に読む
設問文を先に読む。これはマストです。
大事なのでもう一度言います。
必ず設問文から入って下さい。問題文から読んだり、音声が流れるのをただ待っていてはいけません。
選択肢まで読めればベストですが、設問だけでも全然OKです。
理由を説明します。
なぜリスニングで設問を先に読むべきか?
設問文はリスニング力を補う唯一のヒントだからです。
音声が流れるのは一度きり。どんな話なのか少しでも心の準備ができていれば、耳に入ってきやすくなります。
逆に準備ができていないと、慣れるまでに脳のキャッシュが使われてしまい、聞き逃してしまいます。
なぜリーディングで設問を先に読むべきか?
リーディングの場合も、長い英文を全部マジメに読んでられません。
どの辺がポイントなのかな?何を問われているのかな?と準備してから読み始めることでスピードがグッと上がります。
強弱をつけて読みましょう。
回答根拠は設問の順番通りに登場する
これはPart3,4、Part7についてのテクニックです。
かなり乱暴な表現をしますが、問題文(音声)における回答根拠は、概ね設問の順番通りに登場します。
例えば、設問1〜3がある場合、問題文(音声)の序盤に設問1の回答根拠が、中盤に設問2の回答根拠が、終盤に設問3の回答根拠があります。
もう少し解説します。
出題者心理によるもの
回答根拠の場所がかたまらないのは、「まんべんなく読んでから回答してほしい」という出題者心理に基づくものです。
また、TOEICは素直な試験のため、回答根拠の順番が意図的にバラバラだったり、一箇所に回答根拠が集中する、といったイジワル現象はまず生じません。
例外はある
もちろん、例外もあります。
それは全体を読まなければ分からない(選択肢を1つに絞れない)という設問です。
とくに、Part7のダブルパッセージやトリプルパッセージともなると、複数箇所から類推して解答するような「国語力」も求められたりします。
ただ、その場合でも設問の順番を意識することで、強弱をつけて読む(聞く)ことができます。有効に活用しましょう。
ポイント
設問はヒント!有効に使おう
リスニング対策(Part1〜4)
続いて、リスニングで重要なテクニックを紹介します。
Part3,4:マーキングは最後にまとめてやる
設問を解いていると、つい一問ずつマーキングしたくなってしまいますが、マーキングは最後にまとめてやりましょう。
理由は「マーキングをしている時間がもったいないから」です。マークシートには「✓」や「・」など目印だけサッとつけて、すぐに次の問題の設問文を読みましょう。
節約した時間で設問文を読む
設問文は、リスニング力を補う唯一にして最大のヒントになります。活用しない手はありません。
設問文は、例えば
- 「 Who is most likely is the speaker?(スピーカーは誰である可能性がもっとも高いですか?)」
- 「What are the listeners asked to do?(リスナーは何をするように求められていますか?)」
などがあります。
これを最初にチラっとだけでも読んでおければ
- 「”誰”に意識して聞く必要があるな」
- 「聞き手に対する指示の問題か。パイロットのアナウンスとか、添乗員のアナウンスかな?」
- 「リスナーへの指示が(恐らく終盤に)あるはずだから、聞き逃さないようにしよう」
と心の準備ができます。
この心の準備があることで、グッと音声が聞き取りやすくなります。
スムーズにマークするためのグッズ
手軽なのは鉛筆ですが、マークシート専用の太いシャーペンなども世の中にはあります。
こんなやつです。
もちろん、鉛筆でも問題ありません。
ただ、鉛筆は折れるリスクもあるので複数本持っていきましょう。
Part3:登場人物が誰か?をチェック
Part3の会話文においては、登場人物が誰か?だけでも把握しておけると安心して聞くことができます。
例えば、
- 「Where does the woman most likely work?(女性はどこで最も働いていそうですか?)」
という設問文があった場合には、
- 女性の登場人物がいるんだな
- どこかで働いている話なんだな
- 「どこで」働いているのかに注意しよう
といった心の準備ができます。
登場人物が男性か?女性か?同性同士か、男女か?などだけでもわかると、安心してリスニングできます。
Part3,4:最初の部分は要注意
リスニングの序盤は注意しましょう。スピーカーの仕事やアナウンスの目的など、問われやすい場所です。
先ほどの
- 「Where does the woman most likely work?(女性はどこで最も働いていそうですか?)」
や
- 「What type of event is taking place?(どんなイベントが開かれていますか?)」
など、冒頭の数秒にヒントがあることが多いので、聞き逃さないようにしましょう。
Part3,4:最後の部分も要注意
音声の終盤も注意しましょう。次に何が起こるかを聞かれやすい部分です。
例えば、
- 「What does the woman say she will do next?(女性は次に何をすると言っていますか?)」
や
- 「What will probably happen next?(次に起こることはなんですか?)」
などのヒントがある可能性が高いです。
Part1~2の対策は?
僕は、Part1〜2の対策で、あまり有効なものはないと思っています。ヒントが少なすぎるからです。
例えばPart1は写真のみ、Part2は何のヒントもありません。
ただ、Part2が一番対策しやすい、という参考書もあります。それがこちら。
例えば、「音声で流れたそのまんまの単語が入った選択肢はひっかけなので選ばない」といった類のテクニックが書いてあります。
この本は定番ですし、他にもたくさんのテクニックが書いてますので、興味があればぜひ。
分からない問題はどうする?
分からない問題に出会ったら考えても仕方ありません。音声を聞き直すことはできないからです。
サクッと次の問題に進みましょう。
当てずっぽうがどうしても抵抗がある人は、「これだけは違う!」という選択肢を一つだけ切って次に進みましょう。それだけでも正答率が25%→33%に跳ね上がります。
リーディング対策(Part5〜7)
続いて、リーディングで重要なテクニックを紹介します。
Part5,6:20分以内に済ます
リーディングセクションにおいては、Part7にいかに時間を使うかがカギです。
リスニングと異なり、リーディングの時間配分はPart5〜7まで全て自分次第。ドツボにハマると沼ります。
なるだけPart5,6を20分で終わらせ、Part7で55分使いましょう。
そのためにPart5,6でやるべきは以下です。
読む必要のある問題とない問題を見極める
Part5,6には、読む必要のある問題と読まなくて良い問題があります。
具体的には、例えば以下を問う問題は秒殺できます。なぜなら、全部を読む必要がなく、カッコの前後だけを読めばいいからです。
一瞬で解くべき問題
- 代名詞(例えば、he,his,him)
- 関係詞(例えば、when,where,which)
- 時制(例えば、have,has,had)
5秒くらいでサクッと解いて時間を稼ぎましょう。
逆に、以下を問う問題は、多少時間がかかります。カッコの前後だけでは解けないからです。
ちょっと時間がかかる問題
- 接続詞
- 単語の意味を問う問題
これは15〜20秒くらいで解きましょう。
Part5,6をいかに素早く解いて、Part7に時間を回すかが高得点のカギです。
Part7:一問一分で解答する
Part5,6を20分で解ければ、Part7には55分を割けます。
目安は、設問一つにつき大体1分です。
1題毎に「◯時◯分までに終わらせる」と時計を意識して進めましょう。ちな意味にですが、腕時計は大きめの文字盤だと読みやすいです。
また、たまに「本文の中にあるXXXと同じ意味はなんですか?」という問題があります。これは時間を稼ぐチャンス問題。一瞬で解いてしまいましょう。
Part7:なんの文章か?をざっくり把握する
Part7の各問題に取り組むに当たっては、何の話題か?をざっくりとでも把握できれば、ストレス少なく問題を読むことができます。
その時に活用するべきなのは、
- 設問文
- 問題文のタイトルや構成
です。
設問文や問題文の構成をざっと見るだけで、どんな話なのかがなんとなく見えます。
例えば、注文した商品が届かないといったトラブル関係の話なのか、新しくお店がオープンするといった広告的な話なのか、就職活動関係の話なのか、といった感じです。
あらかじめどんな問題なのかを確認しておくことで、スムーズに読み進めることができます。
Part7:無駄なパッセージはない
設問の回答には、全てのパッセージが使われると思ってください。
シングルパッセージなら、パッセージの序盤、中盤、終盤といった大きなブロック。ダブルパッセージやトリプルパッセージなら、それぞれのパッセージです。
一箇所に根拠が固まることはありません。出題者心理として、まんべんなく出したいからです。
少し乱暴に言うと、設問の根拠に使った部分の近くはあまりマジメに読まなくても大丈夫です。強弱をつけて読み進めましょう。
Part7:選択肢で迷ったら一歩ひいてみる
TOEICの問題は素直でシンプルな設計です。受験で登場するような、妙な引っ掛け問題みたいなものはほとんどありません。
そんな中で
「あれっ、これ選択肢絞りきれないぞ」
と迷うことがあります。
そういう時はたいてい、選択肢を読み間違えてます。(思い込みによる読み違えが多いです)
そんな時は落ち着いて読み直してみると道が開けます。
Part7:(注文系)値引きやエクストラコストには注意
ダブルパッセージやトリプルパッセージの場合、何かを注文するタイプの問題が出ることがあります。
この場合、値引きや追加コストなどが発生していないか、確認しましょう。
まとめ買いや上級会員の場合の値引き、お急ぎ便での追加コストなどがあり、問われることが多いです。
Part7:(メール系)誰が誰に宛てた文かを意識する
ダブルパッセージやトリプルパッセージの中に、メールや手紙の見た目の文章が用いられることがあります。
この時、誰から誰に展開されたものかを意識しておくと、文章が読みやすくなります。
英文が頭に入ってこない理由の一つに、登場人物がイメージしづらい、ということがあります。
結構色んな登場人物がいて混乱することが多いので、チェックしておきましょう。
分からない問題はどうする?
リスニングと同じですが、わからない問題は適当にマークして、サクッと次の問題に進みましょう。
当てずっぽうがどうしても抵抗がある人は、「これだけは違う!」という選択肢を一つだけ切って次に進みましょう。それだけでも正答率が25%→33%に跳ね上がります。
短期間でも効果的なオススメの参考書・アプリ
短期間でも役に立つ参考書やアプリを紹介します。
直前の技術TOEIC(R) L&Rテスト 直前の技術
定番参考書です。
「受験票が届いてからでも間に合う11日間の即効対策プログラム」とあるように、かなり具体的なテクニックが詰まっています。
TOEIC(R) L&Rテスト 「直前」模試3回分
TOEICは時間配分の成否が点数を大きく左右します。
時間配分の練習には一気通貫に問題を解いてみるのが一番。この参考書は上記の直前の技術とリンクしています。
一問一答も良いですが、時間配分の練習もしっかりやりましょう。
Santa(アプリ)
SantaはTOEIC対策アプリです。
最大の特徴はAIを使っていること。
自分の成長に最適な問題を出してくれます。
アプリなので、スキマ時間におけるアウトプットにも最適です。
Santaのレビュー記事も書きましたので、参考にどうぞ。
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番外編:金のフレーズ
定番の単語帳です。TOEICに出てくる、主要な単語がレベルごとに整理されています。
TOEICを実際に受けると、「あっこれ金フレでやったやつだ!」と某チャレンジのような現象を体験できます。
オススメの単語帳です。
まとめ:直前のコツで100点変わる
ここまでの内容をまとめます。
本記事のまとめ
- 「塗り絵」を避ける。完答を目指す
- スピードを出すためには、迷いをなくす。
- そのために、①設問を先に読む必、②強弱をつけて淡々とこなす
- 出題パターンになれる
- その中で出やすいものを紹介しました。
- 自分で他のパターンも見つけることで、体系的に解答することができます。
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